品種:山の息吹について

やまのいぶきの来歴と当園での歩み

山の息吹はもとは川根で採集された静岡茶業試験場生まれの品種です。
苦渋みが少ないというこれまでになかった品種特性をもちあわせており、非常に飲みやすく香り良いお茶ができあがると評判になりました。
山の息吹は県の奨励品種に指定され、当園でも園主の祖父が旗振り役になってさっそく植えつけを行いました。

http://shizuoka-cha.com/index.php/ochakan/level3/shinshu/

公益社団法人静岡県茶業会議所 びっくり!お茶の資料館 山の息吹(PDF)

しかしそんな山の息吹にも欠点がありました。
やさしい味が外見にも出てしまうのか、葉っぱの緑色がやぶきたなどに比べて淡くて薄く、製茶したときに黄みがかったお茶っ葉になってしまうのです。
中身さえよければ見た目なんか関係ない…と言ってくれる人が多ければよかったのですが、残念ながら世の中そうはいかず。敬遠されがちになり茶樹もどんどん植え替えられていってしまいました。

危うく奨励品種から幻の品種になりかけてしまった山の息吹ですが、その欠点を覆い隠せる製法が被覆製法(かぶせ茶)でした。

かぶせ茶とは? – どうりんファーム

かぶせ茶の山の息吹は弱点だった見た目の色を克服し、さらに長所たるうまみと甘みをさらに強化されたスーパー煎茶になりました。
他の品種にはない、山の息吹ならではの滋味を100%生かし切ったお茶になっています。

当園のやまのいぶきの特色

かぶせ茶製法で仕立てていますので、水色も美しく味もうまみと甘みに優れます。
水分が多く柔らかい生葉ですので、葉が練りつぶされたりないように様々な工夫をしながら丁寧においしさを引き出す製茶をしています。

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